2007年 06月 27日
THE NORANEKO |
以前、新宿のある公園でこの猫と出逢いました。
見るからに野良といった感じで、少し汚い顔をしてるのですが
何故かその中にも親しみを覚える顔が印象的でした。
この猫は餌が欲しいのか、人の顔を見るなりか細い鳴声を出しながら寄ってくるのですが、
決して最後の2m以内の距離には近づこうとしません。
きっと自分に興味を示す人にはみなそうして、安全な距離を保ちながら
餌の催促をし、もらえる人かどうかの判断もしていたのでしょう。
この知恵は仔猫のうちに自然と親から教えてもらい、そして親離れをした瞬間から、
実地として培われ、その猫なりの生きる術として覚えていったのでしょう。
流石野良猫、たくましさを感じてしまいます。
そな猫を見ていたら、昔一緒に暮していた猫を思いだしました。
その猫は野良上がりで、いつの間にか我が家に住みついてしまったにも係わらず、
人とはどこかで一線を置いていたようで、決して膝の上にはあがろうとしませんでした。
人であれば、ともに暮す間に話たり共感したり、喧嘩もすることで
お互いの理解を深め、近づいたり距離を置いたりするものですが、やはりそこは猫、
そんな理想は通じないようです。
そこで、その時は無理をせず、猫と少し距離をいて暮すことで、猫にも心地良い環境を
用意することに努めました。
今考えると、こちらが思っているほどその猫は、自分に対して
親しみを抱いてくれていなかったのでしょう。
今、2匹の可愛い犬と猫と暮していますが、彼らは飼い主、人をどう見ているのでしょうか。
餌をくれる人?散歩に連れていってくれる人?それ以上の人?そんなに深く考えていない?
たぶんこの四択全てが正解かもしれません。
動物の本来の本能と、幼いころから人と暮すことでの人への依存心、
この両方が彼らの中にあるのかもしれません。
今日はこの野良猫の写真をみて、そんな事を考えました。
by arles_1
| 2007-06-27 20:58
| 可愛い犬猫たち